1. ポイント経済の常識:「ポイントをどこで使えるか」が全てだった
これまでの地域通貨や共通ポイント制度は、常に「どこで使えるか」が焦点でした。
利用者の視点に立ち、「この店で使えます」「この業種なら対応しています」という受動的な加盟店構造が中心でした。
でも、これが地域経済を本当に豊かにしたでしょうか?
使える場所が増えても、渡す人がいなければ、ポイントは発行されない。
すなわち、「受け取る」だけの経済では、循環が起こらないのです。
2. 信用を「預かる」のではなく、「渡す」経済モデル
従来の金融モデルは、信用を「預かる」ものでした。
銀行や保証会社が「この人は信用できる」と評価し、金銭を預けます。
対して、オシラセ加盟店はその逆です。
相手の信用を問わず、“先に渡す”という構造。
これは、制度化された金融ではできない設計です。
なぜなら、従来の金融は「失敗を許容できない」からです。
オシラセ加盟店は、**失敗も含めて受け入れる「信用の現場」**になります。
3. 加盟店に求められるのは「信用投資家」としての自覚
オシラセ加盟店に技術的な負担はほとんどありません。
QRコードとスマホがあれば、すぐに開始できます。
だからこそ問われるのは、思想としての覚悟です。
あなたの店は、誰に信用を渡しますか?
あなたの事業は、どのような人の挑戦を応援しますか?
加盟店とは、オシラセの中では**資金提供者であり、信用を再配分する“投資家”**なのです。
4. 「使われる」加盟店から、「与える」加盟店へ
この発想の転換こそが、オシラセの設計思想です。
- ポイントが“使える”店 ⇒ 従来の共通ポイントモデル
- ポイントを“渡す”店 ⇒ オシラセの信用分配モデル
ここには、「商業施設」ではなく、「社会的インフラ」としての店舗像が浮かび上がります。
店舗が信用を与えるからこそ、地域の生活者は再起できる。
商売を通じて、金融では救えない人を支える経済インフラになる。
それが、加盟店のあるべき姿だと私たちは考えています。