新しい資金調達の仕組みに『オシラセ・オンライン』が提供しているマネーシェアリングサービスがあり
サービスの基本的な仕組みは、資金の『供給者』と『需要者』をオンラインで繋ぐプラットフォームサービスになっている。
すごく興味深い点は、このサービスがオンライン型ファクタリング取引をベースにしているので第3債務者の不履行を、譲渡者は担保しなくて良い『ノンリコース型』であること。
しかもなんらかの債権を持っていれば、誰でも利用できること。
さらにファクタリングにありがちな買取時の割引率や手数料がないので満額を資金化できる仕組みになっている。
収益の源泉は割引利息や手数料ではなく、会費制で、利息のない社会づくりをテーマにサービスを提供している。
ノンリコースだからデフォルトした取引には、損害が出るので、会費を財源とする、一定の補償を機能させていて
さらに興味深い点は、利用頻度に応じて利用できる上限金額が増えていく仕組みになっている点である。
利息がないので何回利用しても、利用した金額と返戻する金額が同じであること。
また利用額が増えても会費は同じであること。
おもしろいことに福岡銀行の子会社である『みんなの銀行』も、この事業を模倣したのか、偶然かは別として、同じような仕組みで提供しているサービスがある。
仕組みは前者のマネーシェアリングサービスと基本的には同じで、プレミアム会員向けの会費制サービスで利息がない契約になっている。
こちらは銀行だから利用できる資格条件が、みんなの銀行に口座を開設していること、みんなの銀行の口座は給与振込口座であること。
つまりは、利用者がデフォルトした場合、どこの債権者よりも一早く給与を差押える安全策を施しているので、銀行らしい手堅い金融サービスになっている。
こちらのサービスは利用できる金額には上限があり、増えることはありません。
サービス内容はほとんど同じで『利息をなくそう』というコンセプトになっているが、前者はプラットフォームサービスであり、後者はプレイヤーである点が違い
後者はプレイヤーである分、デジタル給与の解禁に先駆けてユーザー獲得に動いていると見るべきかもしれません。